こんな人におすすめの記事
- 高速道路料金の支払いはETCカードを使っている
- 車で遠方まで出掛けることが多い
- 毎日、通勤で高速道路を利用している
この記事ではETCマイレージサービスというお得なサービスについて紹介します。
車で旅行に行くときに高速道路の通行料金の支払いは、ほとんどの人がETCカードでスムーズに行っていると思います。
支払いが自動化されていてすごく便利ですが、お得に使える方法をご存じですか?
ETCカードは使って高速道路料金を支払うとポイントが付与されるんです。
例えば、車で旅行に行って、溜まったポイントで次回の旅行の高速道路の通行料金を支払うこともできるのですごくお得なサービスです。
ETCマイレージサービスについて
ETCマイレージサービスは、東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の5社が運用しているサービスです。
事前に申し込んだETCカードで高速道路の通行料金を支払いをすると支払い額に応じてポイントが付与されます。
付与されたポイントは一定の交換単位に応じて還元額という高速道路の通行料金の支払いに使用できるものに交換できます。
高速道路料金を支払ったときにポイントが付与される
登録したETCカードで対象の高速道路通行料金を支払うと支払い額に応じてポイントが付与されます。
ポイントは走行の翌月20日に走行ごとに付与されます。
ポイントは道路事業者ごとに貯まり、道路事業者間での合算はできません。
ポイントの有効期限は、ポイントが付いた年度の翌年度末です。
通行料金をいくら支払えば何ポイントもらえるかというポイント還元率については、以下のように各事業者ごとに異なります。
道路事業者 | ポイントの付き方 |
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 10円につき1ポイント |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 10円につき1ポイント |
名古屋高速道路公社 | 100円につき1ポイント+ボーナスポイント |
愛知県道路公社 | 100円につき1ポイント+ボーナスポイント |
神戸市道路公社 | 50円につき3ポイント+ボーナスポイント |
広島高速道路公社 | 100円につき1ポイント+ボーナスポイント |
福岡北九州高速道路公社 | 100円につき1ポイント+ボーナスポイント |
ボーナスポイントのある道路事業者は、月間利用額に応じて下の表の加算ポイントが付与されます。
愛知県道路公社の加算ポイント
月間利用額 | 加算ポイント (100円につき) |
---|---|
5,000円までの部分 | 0ポイント |
5,000円を超え、10,000円までの部分 | 4ポイント |
10,000円を超え、20,000円までの部分 | 8ポイント |
20,000円を超え、30,000円までの部分 | 12ポイント |
30,000円を超える部分 | 18ポイント |
愛知県道路公社の交換レートは「100ポイント→100円分」なので、1,500ポイントだと1,500円分の還元額と交換することができます。
名古屋高速道路公社、福岡北九州高速道路公社、広島高速道路公社の加算ポイント
月間利用額 | 加算ポイント (100円につき) |
---|---|
5,000円までの部分 | 0ポイント |
5,000円を超え、10,000円までの部分 | 3ポイント |
10,000円を超え、20,000円までの部分 | 6ポイント |
20,000円を超え、30,000円までの部分 | 12ポイント |
30,000円を超える部分 | 19ポイント |
福岡北九州高速道路公社では、福岡高速道路の月間利用額及び北九州高速道路の月間利用額のそれぞれに基いて別々に加算ポイントを計算し、その合計したポイント数が付きます。
神戸市道路公社の加算ポイント
月間利用額 | 加算ポイント(50円につき) |
---|---|
10,000円までの部分 | 0ポイント |
10,000円を超え、35,000円までの部分 | 3ポイント |
35,000円を超え、70,000円までの部分 | 5ポイント |
70,000円を超える部分 | 10ポイント |
・ポイントには有効期限(還元額に交換できる期間)がある
・還元額の利用分にポイントは付かない
・複数のETCカード間でのポイントの合算はできない
ポイントに応じた高速道路料金の割引
溜まったポイントは、高速道路の通行料金の支払いに使える還元額に交換単位に応じて交換できます。
還元額に交換できるポイントの単位は道路事業者によって異なりますが、還元額は、交換前のポイント発行事業者に関わらず、還元額が使える道路で共通して利用できます。
詳しくは、下の表を見てください。
道路事業者 | ポイントの交換単位 |
---|---|
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 1,000ポイント→500円分 |
3,000ポイント→2,500円分 | |
5,000ポイント→5,000円分 | |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 1,000ポイント→500円分 |
3,000ポイント→2,500円分 | |
5,000ポイント→5,000円分 | |
阪神高速道路株式会社 | 100ポイント→100円分 |
名古屋高速道路公社 | 100ポイント→100円分 |
愛知県道路公社 | 100ポイント→100円分 |
神戸市道路公社 | 200ポイント→100円分 |
広島高速道路公社 | 100ポイント→100円分 |
福岡北九州高速道路公社 | 100ポイント→100円分 |
ポイントとは異なり還元額には有効期限はない
ETCのポイントは、通行料金の支払い以外には利用することがでない(クレジットカードのポイントのように、ショッピング利用や他社ポイントへの交換などができない)
貯めたポイントを還元額に交換する方法
ポイントの還元額への交換方法には以下の4つの方法があります。
- ポイント自動還元サービス
- インターネットのマイページからのお手続き(手順は下部ご案内)
- 自動音声ダイヤルでのお手続き
- ETCマイレージサービス事務局へのお電話でのお手続き
自動還元サービスは、ポイントの交換忘れを防いでくれる便利なサービスです。特に電話での手続きにこだわりがなくれば、自動還元サービスがおすすめです。
新規マイレージ登録の申し込み画面で、ポイント自動還元サービスの項目の希望するを選択するだけです。
平日朝夕割引
ETCマイレージサービスに登録をすると、NEXCO東/中/西日本、本州四国連絡高速道路株式会社、および宮城県道路公社が実施している「平日朝夕割引」の対象となります。
「平日朝夕割引」とは、平日6〜9時、17〜20時にETCカードを使って有料道路(一部適用外の区間あり)を通行すると、通行料金が割引される時間帯割引サービスです。
その場で割引されるのではなく、割引された額が1ヶ月後に還元額としてキャッシュバックされる
平日朝夕割引は、ETCマイレージサービスに登録している人にしか適用されない
事業者が管轄している有料道路を利用している方は、事前に登録が必要
平日朝夕割引は、対象区間の1ヶ月の走行回数によって還元率が決まります。
1か月の走行回数が4回以下だと割引対象外ですが、5〜9回で通行料金の約30%、10回以上で約50%が還元されます。
キャッシュバックの上限は最大100km走行分まで
1日に受けられる割引回数には制限があり、「朝夕それぞれ最初の1回限り」
東京・大阪近郊など一部適用外の区間あり
平日朝夕割引で獲得した還元額は、利用月の翌月20日に付与されます。
還元額の残高や利用履歴は、ETCマイレージサービスのホームページ内にある「マイページ」から確認することができます。
ETCマイレージサービスのメリット・デメリット
メリット
登録料・年会費が無料
ETCカードの場合、カード会社によっては年会費がかかるものもありますが、ETCマイレージサービスは登録料・年会費が無料です。
ポイント二重取りも可能!?
ETCマイレージサービスは、クレジットカードのポイントとは別に付与されます。
そのため、クレジットカード付帯のETCカードを使用することで、クレジットカードのポイントと二重取りすることができます。
たとえば、楽天ETCカードをETCマイレージサービスに登録して、半年に1度、NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社で5,000円分高速道路に乗った場合
楽天ETCカードは、100円につき1ポイントの楽天スーパーポイントが付与される
付与される楽天スーパーポイントは、年間で50ポイント×2=100ポイントということになります。
ETCマイレージサービスのポイントは10円で1ポイント付与される
500ポイント×2=1,000ポイント。
ETCマイレージは1,000ポイントで500円分の割引になるので、楽天スーパーポイントの100円と合わせて、10,000円の高速道路利用で600円分のポイント還元が受けられることになります。
ETCマイレージとクレジットカードのポイントを二重取りして、お得に高速道路に乗りましょう!
レンタカー、他の車両の車載機でもポイントを貯められる
レンタカーや他の人の車を運転するときでも、ETCマイレージサービスに登録しているETCカードさえあれば、サービスを利用することができます。
ポイントや還元額の残高など、ETCマイレージの情報はすべてETCカードに記録されているため、普段使用している車や車載器でなくても、登録をしたご自分のカードさえあれば問題なく利用できます。
便利なサービスがある
お知らせメールで、登録したメールアドレスに希望する情報を配信してもらえます。
- システムのメンテナンス、障害情報を定期または不定期にお知らせ
- ETCマイレージサービスやその他のニュースをお知らせ
ポイント残高のお知らせをメールか郵便はがきで受け取ることができます。
デメリット
ETCマイレージサービスで貯まるポイントは、各道路事業者ごとに集計され、それぞれは合算することができません。
ETCマイレージで貯めたポイントは、高速道路の通行料金にしか使用できません。クレジットカードのように他社ポイントや景品と交換したり、換金することはできません。
マイレージサービスに参加していない道路事業者もある。首都高速はマイレージサービスに参加していません。
ETCマイレージサービスの登録方法 簡単5ステップ
手元に準備するもの
- ETCカード
- 普段使っているETCカードを手元に用意しておきましょう。
- 車両番号
- 車載器管理番号
インターネットから申し込む場合
ETCマイレージサービスの登録は簡単5ステップで完了します。
https://www.smile-etc.jp/mlgtouroku_service.html
- 「お申込みの前に」画面の説明を確認して「新規登録」を選択
- 利用規約に同意
- 申し込み
- 申込内容の確認
- 完了
申し込みが完了すると、約1週間後にマイレージIDとパスワードが記載された「ご登録完了のお知らせ」が、登録住所あてに郵送されます。
お知らせが届くのは1週間後ですが、インターネットで登録した場合、申し込み当日の利用額からポイントが付与されます。
郵送で申し込む場合
郵送で申し込みをする際の手順は、以下の通りです。
- 高速道路のSA・PAにある登録申込書を手に入れる
- 登録申込書を記入し、郵送する
- 「ご登録完了のお知らせ」が自宅に届いたら登録完了
郵送で申し込みをするには、まず高速道路のサービスエリアやパーキングエリアなどで配られているパンフレット(登録申込書)を取りに行く必要があります。
また、郵送後に登録完了のお知らせが届くまで、インターネットの場合は約1週間なのに対して、郵送の場合は約2〜3週間かかります。
以上のように、インターネットに比べると郵送での申し込みは手間と時間がかかるので、あまりおすすめできません。特別な理由がない限り、ETCマイレージサービスの登録はインターネットから申し込みましょう。
まとめ
2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を機に、国土交通省は、全国の高速道路について、料金所の現金向け有人ブースを廃止し、ETC専用とする方向で検討をしているようです。
ETCマイレージサービスを利用して、お得にくるま旅を楽しみましょう。
さいごまで読んでいただきありがとうございます。
すごく励みになりますので応援してくれたら嬉しいです。