こんにちは。はまや(@hamaya_lifelog)です。
固定費削減に取り組み、固定費を年間100万円節約した夫婦ブロガーです。
・生命保険に必要な役割が知りたい
・外貨建て保険の見直しをしたい
・固定費を安くしたい
まず、一つ質問です。
「みなさん、自分が加入している保険の保障内容を知っていますか?」
私たちは、自宅を購入する際に保険の見直しをしようと思い、相談をしたFPに言われるがまま外貨建て保険に加入しました。
保険料を安くしようと思い相談したのに、保険料は倍以上になったのです。
しかし、当時の私たちは、補償内容も理解せずにいい保険を紹介してもらって良かったと真剣に思っていました。
保険の見直しをするには、保険の役割をしっかり認識して、自分の状況に合わせた最低限の保険に入る必要があります。
私たちは、このことに気付いてから、外貨建て終身保険を解約し、掛け捨て生命保険に見直したことで年間約10万円を節約することが出来ました。
本記事では、私たちが、外貨建て終身保険を見直した方法について解説していますので読んでみてください。
外貨建て保険を見直す理由

冒頭で聞いた質問に答えられなかった方が、ここまで読み進めていると思います。
私たち自身も、外貨建て保険の内容を理解していませんでした。
内容も良く理解せずに保険に加入していたのです。
保険を見直す前に、外貨建て保険がどんな保険なのかを整理してみましょう。
外貨建て保険とは?
外貨建て保険とは、払い込んだ保険料が外貨で運用される保険商品です。
保険料は、米ドル・豪ドル・ユーロなどの外貨で払い込み、保険金・解約返戻金などを外貨で受け取ることが出来ます。
つまり、外貨建て保険は、貯蓄型の保険です。
外貨建て保険の種類
- 外貨建て個人年金保険
- 外貨建て終身保険
- 外貨建て養老保険
等があります
外貨建て保険はなんで受け取る保険金が増えるのか?
外貨建て保険の中身は、外貨で積み立てる投資信託です。
つまり、保険料として集めた外貨で投資信託を買っているんです。
ちなみに、外貨建て保険は金融庁に名指しで注意を受けるくらい問題視をされている保険です。
保険の内容を理解していない
保険には、保障期間で分類される終身保険と定期保険と掛金の種類で分類される貯蓄型保険と掛け捨て保険の4種類があります。
- 終身保険
- 定期保険
- 貯蓄型保険
- 掛け捨て保険
保険の種類
終身保険
掛金を払い続けている限り一生涯保障が続く保険です。
終身保険は、加入する時期が早い(若い)ほど、生涯の掛金が安くなります。
定期保険
保障してもらえる期間が決まっている保険です。
定期保険は、解約返戻金がない為、支払う掛金が終身保険よりも大幅に安いです。
ただし、保険期間を延長する為に更新をすると、更新時の年齢で掛金が計算されて、掛金が高くなってしまいます。
なので、あらかじめいつまで保障が必要かを決めておきましょう。
貯蓄型保険
終身保険のように、掛金が返戻金で返ってくるタイプの保険は、貯蓄型保険と呼ばれます。
万が一のことが起きなかった場合、掛金以上の金額が返ってくる投資の性質をもった保険です。
貯蓄型保険の仕組みは、私たちが支払ったお金を、保険会社を通して投資信託を買っているというものです。
そして、貯蓄型保険は、掛金以上の返戻金を約束(元本保証)している一方、保険会社が投資信託の運用で得たリターンのほんの一部のみを返戻金として分配してます。
そうやって、保険会社は利益を得ているのです。
掛け捨て保険
掛金が戻ってこないタイプの保険は、掛け捨て型保険と呼ばれます。
貯蓄機能がない分、掛金が低く、期間にも縛られないので保険の見直しがしやすいです。
貯蓄性保険商品の性質を知る
保険商品の説明って小難しいことが色々書いてありますが、読んだことありますか?
当たり前のことですが、自分が理解できないものは買わないことです。
外貨建て保険のメリット
保険の相談をFPにすると選択肢のひとつとして外貨建て保険を勧められます。
保険料が割安
外貨建て保険は、日本で一般的に販売されている保険と比べると保険料が割安になっています。
割安な理由は、日本と海外の金利差があるからです。
日本ではマイナス金利政策が行われており、超低金利時代が続いています。
だから、海外では日本よりも金利が高い場合があり、保険の運用がしやすいので、保険料が安くなります。
資産の分散が出来る
外貨建て保険を契約すると資産を円だけではなく海外の通貨に分散させることが出来ます。
投資の基本は分散投資です。
日本は、地震や台風など自然災害が多く、その影響で日本の景気が悪くなると円の価値が下がってしまう可能性もあります。
そのような、万が一に備えて円だけではなく海外通貨で資産を持つと、資産運用が安心です。
円安になれば受取額が増える
契約した時よりも、満期時、解約時に円安になっていれば、受取額は増加します。
為替相場の変動によるメリットが受けられるのが外貨建て保険の特徴です。
どうでしょうか?外貨建て保険をやりたくなりましたか?
では、本当に外貨建て保険をやる必要があるのか?について考えてみましょう。
日本は金利が安すぎて保険会社の採算が取れないから、支払った保険料は基本的に国債という国の債権で運用されることが多いです。
今の日本の国債の金利はほぼ0%に近いので保険会社が利用者に約束した保険金を支払うことが難しくなります。
資産の分散を目的に外貨を持ちたいのであれば、外貨建ての保険ではなくて、資産を持てば良いです。
例えば、ドル建ての株や債券ですね。
外貨建ての場合、円安になったら得する。これ、冷静に考えたらわかりますが、円高になることもあります。
そして、為替に期待するのであれば、やはり、外貨建ての投資信託を買えばいいです。
保険で積み立てる必要はないです。
保険と投資の違い
保険で資産運用を行うメリット
自動的に保険料として貯められる
保険料として口座から自動的にお金が引き落とされる為、自分で貯金や資産運用をするのが苦手という人でもお金を増やしやすいです。
節税効果がある
保険料控除により、所得税・住民税の金額が安くなり、お得といわれますが、最大年間8万円の控除しか受けることはできません。
月割にしたら7,000円未満です。
保険で資産運用を行うデメリット
早期解約で元本割れしてしまう
貯蓄型保険を早期に解約すると、ほとんどの場合、支払った保険料よりも少ない金額しか戻ってきません。
低利率
貯蓄型保険は、契約時の利率で固定されることが多い為、将来受け取れる金額が決定されてしまいます。
なので、投資として考えるとリターンはかなり低くなります。
投資で資産運用を行うメリット
大きく増える可能性がある
景気の影響を受けて株価が上がれば大きなリターンを得られる可能性があります。
配当や株主優待がある
個別株式やETF(上場投資信託)への投資であれば配当金を受け取ることが出来ます。
また、個別株の銘柄によっては株主優待を受け取ることが出来ます。
投資で資産運用を行うデメリット
大きくマイナスになることもある
不景気やリーマンショック、コロナショックなどにより、景気が後退すると株価が下がり、損をすることがあります。
何に投資するか選ぶ必要がある
投資先は非常に多く、知識がないと投資先を選ぶのは難しいです。
保険と投資の併用
保険と投資の違いが分かってきたところで、外貨建て保険(貯蓄型保険)と掛け捨て型保険+投資信託で受け取れる金額を比較してみましょう。
資産運用を目的としてお金を増やしたい場合、どちらがより多くのお金を受け取ることが出来るでしょうか?
まず、外貨建て保険(貯蓄型保険)と掛け捨て型保険を同じ条件で比較してみましょう。
死亡時受取金額 | 契約時年齢 | 満期時年齢 | 月額保険料 | 満期までの 払い込み保険料 |
満期時に 受け取れる金額 |
|
外貨建て保険(貯蓄型) | 5,000,000 | 35 | 65 | 9,640 | 3,470,400 | 3,312,000 |
掛け捨て型 | 5,000,000 | 35 | 65 | 1,610 | 579,600 | 0 |
次に、毎月同じ金額を外貨建て保険(貯蓄型保険)に払い続けるのと、掛け捨て型保険に払いながら投資信託に投資した場合を比較してみましょう。
死亡時受取金額 | 月額料金 | 65歳までの 払込額 |
65歳で 受け取れる金額 |
|
外貨建て保険(貯蓄型) | 5,000,000 | 9,640 | 3,470,400 | 3,312,000 |
掛け捨て型 + 投資信託 |
5,000,000 | 1,610 + 8,030 |
3,470,400 | 4,679,377 |
投資信託は運用利回りを3%として想定します。
資産運用を目的とした場合、投資の知識を身に付けて保険と投資を併用することは、有効だということが分かります。
もちろん、投資信託の運用成績が利回り3%を下回れば、比較表のように増えない場合もあります。
しかし、過去の米国株などの結果をみれば、長期投資であれば一定以上のリターンを得ることが見込めます。
保険は投資対象として考えるのではなく、保険は保険、投資は投資として分けて考えるのが良いです。
万が一が起きた場合、自分と家族にとって必要な最低限の保障をしてくれる保険を選びましょう。
外貨建て保険を見直したら保険料が安くなった

掛け捨て保険に見直して保険料を安くした
私たちが、外貨建て保険に毎月払い込んでいた金額は96.40米ドル。約1万円でした。
この外貨建て保険を24か月払い込んでいたので積み立てた金額は約25万円です。
見直し後の掛け捨て型保険に毎月払い込んでいるのは1,800円です。
月々8,200円、年間で約10万円の節約をすることが出来ました。
保険、投資、貯蓄は分けて考える
あくまで保険は保険です。貯蓄や投資は分けて考えましょう。
保険の加入がお金を増やすことが目的であれば、貯蓄型保険に加入するよりも、自分で株式や投資信託等の金融商品に直接投資した方が増える金額は大幅に多くなる可能性があります。
その代わり、自分で投資する場合、元本保証はないので、リスクとリターンを自分の状況に合わせて考える必要があります。
私たちが出した結論は、掛け捨て型保険で万が一の時の保険機能を保証しておき、余剰資金で投資をする方法です。
解約すると元本割れするけど割り切る
いよいよ、貯蓄型保険を見直そうと決めたら、ひとつ問題がでます。
そうです。貯蓄型保険の解約をしようとすると、せっかく貯めたお金が戻ってきません。
私たちがやっていた外貨建て保険の場合
10年間保険を払い込んで、解約をしようとすると
保険料累計(元本):11,568米ドル
解約返戻金 : 9,180米ドル
解約返戻率 :79.35%
保険をやる目的をもう一度見直して、しっかりと自分で継続か解約するか判断しましょう。
払い済み保険は不要
保険会社に解約を申し出ると、こんな提案をされます。
「解約はもったいないから払い済み保険にしませんか?」
払い済み保険とは、今までの積立金を終身保険などの一時払い保険料にあてて、その後の保険料の支払いがなくなるというものです。
保険には保険の役割をしてもらえれば良いので、掛け捨て保険に切り替えれば良いと私たちは考えています。
まとめ
保険になぜ入るのか?
本当の目的を見失わないようにしないといけません。
保険は、万が一が起きた場合に家族が生活に困らない為の保障ができれば良い。
私たちは、保険に余計な機能をもたせずに、シンプルに掛け捨て保険だけで充分だと思っています。
貯蓄型保険に加入している場合は、保険の役割について自分で考えて見直しをしてみましょう。
さいごまで読んでいただきありがとうございます。
すごく励みになりますので応援してくれたら嬉しいです。